東京近辺の河川でのバイクや自転車での釣行スタイルを紹介していきます。
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現在の鯉釣りの世界では、4WDやワンボックスが主流を占めているが、河川管理の厳しい江戸川や荒川ではやむを得ず自転車かバイクが基本になる。二輪が機動性に富むのはたしかであるが、真剣勝負の世界、決してお手軽という意味ではない。人によってはテントでの泊まりも行うし、ピトンもセンサーも使う。必要最小限といってもかなりものになってしまう。どのようなビークルで、いかにパッケージングし、安全でかつ快適な釣りを展開するかが永遠のテーマである。
また、それは単に移動・収納という機能的な乗り物ではなく、心の状態ともいえる。それに乗るということは、父や夫や課長とか社長とかといった日常の顔から釣人にもどる儀式。日常から離れる手段であり、趣味の異次元に没入する大人のおもちゃ。いわば、その人にとって、バックトゥ・ザ・フューチャーでいうデロリアンのような、自然に帰る素敵な乗り物。そんな意味での二輪スタイルorカルチャーを考えていきたいと思う。
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バイクや自転車ならばポイントへのアプローチも自由自在であるが、実はそれでいける所に住んでいるということが前提であり、いわば周辺居住者の特権、遠方からの釣り人は不利となる。
私も以前は高速道路を使い、車でこの川へ釣行していたが、近くの街に転居という究極の方法でこのスタイルでの釣りを可能にした。
大型二輪免許ももっているので、もっと大きくてもいいのだが、近距離であること、オフでの取り回し、維持費、収納性から、125ccくらいまでのスクーターとなる。リード90を2台乗り継いだが、この度、オフロードスクーターとしてユニークさの光るヤマハBW’S100Rを購入。国内では50ccのみ販売され、この100ccは台湾ヤマハ製、輸入車である。(2001.9.1納車)
そもそもがスタイリッシュなスポーツタイプなので、オプションのフロントバスケットなどはもちろんなく、また、リアキャリアも小さな貧弱なものである。ただこの両者は、私の用途からどうしても欠かせないものであるため、納車前にバイクショップで事情を話し、溶接で特殊加工してもらった。荷重計算の上、ステ―の構造も工夫してもらった。
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バイクの話題では、収納がメインになって見逃されがちであるが、河川敷は、芝生あり、砂利道あり、急斜面あり。釣をするのは晴れた日中だけではない。多くのスクーター鯉釣り師が、数回は転倒経験があるはず。路面と接地しているのは二本のタイヤだけなのだ。
BW’Sはオフロードバイクではあるが、ノーマルではまだグリップに不安があったため、新車時からダンロップK960というキャラメルパターンの“業モノ”に交換装着。130/90という図太いサイズ。その耕運機のようなブロックパターンの不整地走破性は凄い。
(このいわゆる太足スタイルは、流行りのストリート系カスタムとしても人気がある。私の場合は純粋に実用機能として採用。ただし、このタイヤは競技用で、公道走行不可ということになっているので、ご注意を。)
アオウオの場合、特に大型の玉アミが必要。携行性からは4つ折りタイプがベストだが、50キロを越える巨大魚相手ではジョイント部強度に限界があり、何回も壊した結果、いきおいステンレスのワンピースということに。スクーターでの足元スペースの安定した可搬性を狙いに、ホームベース型(80センチ×80センチ)の枠を妻沼の銭屋釣具店に特注した。網は深さ150センチの川島さん手編みの真紅の本ダモ。江戸川での私のトレードマークとなっている。
(写真は以前のリード90)
●足元スペース
バイクの中でもスクータータイプが有利になる局面はこの足許スペース。ここにタックルバック(リール、仕掛け類、センサー)と特製玉網を置き、走行時はガニ股スタイルで足で押さえればOK(危険といえば危険だが・・)。折り畳みチェア、小型の折り畳みテーブルも置ける。
●フロントかご
フロントカゴには餌のタニシ(付け餌用はカゴのサイズに合った角形のふた付きビニールバケツ。捲き餌用は潮干狩り用ネットに必要分を入れる)とコンビニで買った食料品などを入れ、飛び出し防止ネットで押さえる。また、ポンプの液体石鹸をここに入れていて、タニシを触ったら手を洗う。
●メットインスペース
さほど広大とはいえないが、深さは十分にあり、オモリ、バーナー、ビニールシート、ロープ、、カッパなどを収納している。
バッテリーからの電源ケーブルは使うときだけ引き出す。
●リアトランクボックス
GIVIというメーカーの大型の39リットルのもの。脱着可能なのが気に入っている。
ピトン類、ハンマーや草刈り鎌の他、ウェイダー、蛍光灯付きライトを入れる。
●サイドバッグには宿泊道具
大型バイク用の振り分けサドルバックを活用。片側にシュラフ、エアマット、他方にテントを収納している。テントは泊まりだけでなく、防寒、防雨、防風、日除け、プライバシー確保、防犯、野球の球除けにもなり、私にはかかせないアイテムでコンパクトなツーリング用の2人用を使用。エアマットは登山用のものを利用していたが、今年、厚さ15cmほどの家庭でも使えるものに変更。背中はいたくならず何泊しても快適である。
今の原付のバッテリーはほとんど12Vだから、シート下からワニ口でジャックを伸ばせば、いろいろな活用の可能性がある。
もしバッテリーがあがってもキックで始動する。
●センサーの受信機。毎週のように泊まり釣行をくりかえしていると電池代がばかにならない。
●テントには厚さ15cmほどのエアマットを敷いており、その空気を入れる12Vコンプレッサー用。
●液晶テレビ用。単独の夜はさびしく長いので、カシオの4インチのテレビをみている。
以上の装備をバイクにセットし、重い竿ケース(並継ぎ石鯛竿4本、パラソル、玉の柄、特注ピトン足4本入り)を斜めがけに背負った状態が私の基本スタイルである。もはや、普通の人には理解しがたい危ない状況。
日常感に近い車と違い、厳しい自然と対峙する武装であり、金曜日の夜、スーツを脱いで、これにまたがって川に向かうときが、もっとも自分らしく、好きな時間である。
私の釣友もBW’Sを愛用しています。
井原氏 |
バーハンドル仕様 |
この井原氏のBW’S100ブルーは、下段右の白井さんのを譲り受けたもの。特製のキャリアをとり外し、タイヤをブロックパターンにして、バーハンドルに改造し、スポーティで軽快なハンドリングを実現。
金井氏 |
白井氏(元) |
金井氏のBW’S100白は通勤を兼ねたノーマル。
浅岡氏の50 |
浅岡氏キャリア |
2001年、ホンダが発売した遊び心あふれるスクーター。デュアルヘッドライトでBw’Sに似た風貌。最大の特徴はこのパイプ剥き出しのフレームデザイン。シート下がスカスカでここに竿などを差し込むことが可能です。荷物積載は工夫次第でしょう。水冷4スト50cc。
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★このテーマに関してはすでに荒川中心に活動される下記の2サイトでも紹介されていいます。
「荒川水門会」(現在サイト休止中)
「鯉釣りチームC−FRIENDS」
★BW’Sについての情報は兄貴’Sパドック「BW’S軍団」をどうぞ。マニアックな情報が満載です。ちなみに私は40号機で登録しています。