vol.14 来年があるさ


ミレニアムに盛りあがったのも遙かかなた。
9月11日を境に、さらにとんでもないことになった今年も、10大ニュースとか、いろんな形で総ざらいの時期となった。
たとえば、2001年を象徴する漢字は「戦」だとか。
広告でいえば、なんだろうか?
私的には、ナンバー1は、コカコーラのジョージアの「明日があるさ」キャンペーン。
コラムでも一、二度ネタにさせてもらったが。今年のACCグランプリ(広告界では権威のあるCMコンクール)も受賞。

吉本の売れ筋芸人総動員、ドラマ連動などといったギミックやテクニック論もさることながら、広告の文化的価値側面というか、なんとも時代の「今の気分」をとらえたという点で2001年を象徴する共感度150%。の大作。
このキャンペーン、1970年の「オーモーレツ」とか、 1980年の「美味しい生活」とかに並ぶ、広告史にのこる記念碑的なモノではないかと思う。

あした色のコートのキャンペーンも終わり、この師走のCMは、「来年があるさ」という大合唱バージョンに。
なんとも、うまい。憎すぎる。
 
さて、私の釣りはといえば、小笠原母島で迎えた21世紀は、なんと台風に見舞われた。そして、ついぞ、会心の大物には出会うことなく暮れようとしている。

結局「明日」はなかったということだが・・・。
会心の釣りができた人も、できなかった人も。
また、釣りに専念できる環境であった人も、そうでなかった人もいるだろう。
人生にはいろいろあるのと同じで、釣り、特に大物相手はいろいろあるのだ。
夢とか希望では、現実は変えられないという人がいる。
ただ、宝くじも確率論的には買いつづければあたるのだ。
また、厳しすぎる現実に、うちのめされた時にも心の支えとなるのが、
夢とか希望だと思う。
幻の魚、夢の魚、希望の魚。
そんな釣りを趣味としたことを幸せに思いたい。
明日があるさ、来年があるさ。

2002年に向けて、懲りない楽観主義者から、皆様に、贈る言葉。

2001.12.24


1.明日があるさ(ジョージアで行きましょう編)
作詞:青島幸男 作曲:中村八大 替え歌:福里真一 編曲:ウルフルズ&藤井丈司

明日があるさ明日がある
若い僕には夢がある
いつかきっと いつかきっと
わかってくれるだろう
明日がある 明日がある 明日があるさ

会社をおこした奴がいる
会社に残ったオレがいる
あせることないさ あせることないさ
自分に言いきかす
明日がある 明日がある 明日があるさ

新しい上司はフランス人
ボディーランゲージも通用しない
これはチャンス これはチャンス
勉強しなおそう
明日がある 明日がある 明日があるさ

ある日突然考えた
どうしてオレはがんばってるんだろう
家族のため? 自分のため?
答えは風の中
明日がある 明日がある 明日があるさ

近頃の若いやつはとよく言うけれど
自分の頃よりだいぶまし
大目にみよう 大目にみよう
敬語ができないくらい
明日がある 明日がある 明日があるさ

明日があるさ明日がある
若い僕には夢がある
いつかきっと いつかきっと
わかってくれるだろう
明日がある 明日がある 明日があるさ


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