はじめに〜「青魚倶楽部」開設のスタンス


*まずはこの会話例をお読みください。(私が夜の街などで幾度となく経験してきたパターン)

「趣味は?」「釣り」。(ここまではOK。)
「へー、バスでしょ?キムタクとか反町もやるんだよね?
知り合いも河口湖とか行ってるし、流行ってるよね」
「いや、近所の江戸川。鯉みたいなもの。毎週やってる。」
「へー。うちは浦安だから近いな」
「アオウオって言うんだけど」「えっ、なにそれ?」
「食べるの?」「釣って逃がしてあげるだけ」
「結構つれるの?」「ほとんど釣れない。」
「大きいの?」「結構、大きい。」
「どのくらい?」「大きいのは160cmくらい。」
「嘘でしょう。あたし158cmよ〜」


《この会話がピンとこない/うさんくさいと思われる=一般の正常感覚のみなさまへ》

東京で幻の巨大魚を釣る

 大魚釣り、しかも幻の巨大魚といえば、比類なき豪快な釣り味、魚体の大きさ・優美な美しさ、その出会いの難しさ。そのような、男のロマン、松方弘樹的世界は、南の海や海外が舞台です。


 ただし、これが、東京で、(しかも小笠原でもなく)、となると話が変わってきます。
昔、サントリーの広告でマンハッタンを背景にしたのがありましたが、巨大魚と東京というギャップ。私も含めて、アオウオに対する皆様の関心はここにあると感じます。


 私は約10年前に江戸川でこの素晴らしい魚と同志に出会いどっぷりと時間を費やしてきました。この趣味は今後とも人生の大きなウェイトを占めるであろうと思います。
 幸いにも黎明期から携わりつづけている者として、まずは、このような魚の存在を正しく認知していただくこと、それを育む自然の素晴らしさを理解していただくことが、このサイトのひとつの大きな狙いです。



《この会話がピンとくる/経験したことがある=マニアまたは同志向のみなさまへ。》

新ジャンルの確立へ

 もうひとつは、専用釣技の開発。まだどこにもない、青魚釣りに関する体系的なノウハウや魚の生態に関する情報を構築してみようと思います。実は誰もまだまだわからないことばかり。本当に手探りで、私自身も常に迷いの連続です。あくまで個人的な経験値ですので、マニュアルやHowTo教本などにはほど遠いものですが、この素晴らしい釣りの魅力を伝え、新たにチャレンジしようと思う方への叩き台となればと思います。


 「アオ師」なる言葉も生まれ、おぼろげながらひとつのジャンルとなってきたような感もありますが、アオウオも、そろそろ鯉釣りのオマケや延長というポジションから抜け、特化したネットワーキングと、情報の共有と蓄積が必要と思います。 「倶楽部」という専門雑誌のような名前はその気持ちの現れです(苦笑)。


幸い、ここ数年の劇的な情報通信の進展が、釣り、しかも鯉系という、どっぷりアナログな世界のありかたも変えており、こういうメリットはフルに享受・活用しながら進むことが21世紀的と思います。このホームページも素朴なスタートですが、2WAYでバリアフリーな、マニアックな情報交換の場として発展させていくつもりですので、なにとぞご支援ご協力をお願いいたします。          

                               平成13年6月1日  茂木 薫


◆釣り業界(メーカー・マスコミ)、一般報道関係の皆様へ◆

当サイト管理人(茂木 薫)は、所属クラブ小岩FFCならびに江戸川のフィールドネットワークを背景に、アオウオをシンボルとした首都圏の「淡水大魚釣り」というジャンルの社会的認知拡大と振興のため、webにとどまらずさまざまなコラボレーションをはかっていく所存です。各種取材、御問合せ等、歓迎します。


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