2001年7〜12月
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アントラーズ優勝に沸く12月第二週、鹿島に今年二回目のチャレンジ、ようやくヒラメ2枚をゲット。型は小さいが、気の知れた仲間でヒラメ宴。
浜値でキロ1万円ともいわれる天然の寒ビラメ。これほど喜んでもらえる魚も少ない。薄作りをポン酢に紅葉おろしで啄ばめば、幸せが口中に広がる。もちろん活イワシを泳がせる独特の釣趣もあるが、釣人を荒波と寒風吹きすさぶ太平洋に誘うのは、なによりもこの味覚体験にもとづく脳内快楽物質だろう。
今秋のアオウオの不調につづき、12/1のヒラメ解禁日にはまさかのボウズ、あまりの釣り運のなさに、初詣の厄払いを本気で検討していたところ。これでなんとか持ちなおせるだろうか。
*調理は中華料理店「金華亭」のマスター、呑口氏(写真手前)。小岩FFCの創設者であり、このお店は当会の事務局である。江戸川の大魚釣りに興味があれば、是非、気軽に寄ってみてほしい。
(小岩南口サンロード商店街 小岩警察前 03−3650−8930)
9/22から2ケ月弱、9週間にわたっての江戸川鯉釣大会、終了。
いつしか季節は夏から冬へ、かの戦禍のイスラム国もまた。
今秋の江戸川のアオウオ、ムラが多く、必ずしも全面好調とは言い難かったが、一部ポイントではそれなりの釣果が記録された。 (*最終結果は大会速報を参照。)
スタート早々、葛飾・柴又で出たこの魚がやはりダントツ。雌魚と思しきその超弩級のボディは決して見飽きる事なく、改めてほれぼれする。背中の張り上がったグラマーと、計100分の格闘の覇者に拍手。
夢と希望という言葉がこれほど似合う魚は少ない。
現実はしばしば厳しすぎるが、こういうヤツがそこを泳いでいると思うだけで、勇気付けられ、癒される。
全国、いや世界に誇れる大魚の川、永遠なれ。
大会のシンボル、 赤いリボンをつけて。 |
ハゼは江戸川放水路 の風物詩。 |
これがてんぷら。 (ハゼは出ない。) |
わが釣友、 西崎・笹本両氏 |
ナイフで切ったように夏が終わり、秋晴れの三連休。
第17回目を迎える「江戸川鯉釣り大会」がスタート。
これから11月まで約2ケ月間、燃える季節。
この大会は、江戸川各地のコイ、アオウオ釣りファンの一般参加を募り、私の所属する小岩FFC(フィッシング・ファン・クラブ)が主催する淡水大魚ダービー。地域・所属クラブを越えたネットワークを象徴した「赤いリボン」をIDとして竿掛けに結び、これが参加者相互の目印となる。
9/24は、近所の行きつけの居酒屋の主催するハゼ釣り大会に3名で参加。てんぷら船での飲み半分、釣り半分。ほとんどが釣り初心者、息抜きのつもり。昨年優勝しているので遠慮がちに釣る。
しかし、結果は、私が昨年にひきつづき優勝、仲間の西崎さんが2位と、頑張ってしまった。(賞金はその居酒屋で使うことになる)
たかが釣り、されど釣り。わかってはいても
釣りとなるとどうしても真剣になってしまう・・・
よくない癖だ。
台中の夜市にて。 お世話になった方々と |
釣れたのは 小さなコイばかり |
日月潭の夕日 |
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時期をずらした夏休みを取得し、9月9日〜14日、昨年の台北にひきつづき二度目の夫婦台湾旅行。
今回は単なる都市部の観光旅行ではなく、日本から釣竿をもちこんで、中部の日月潭という山上湖に2泊し、釣りをしてきた。
結果は小さなコイばかりで目的の「大魚」は釣れなかったが、これは日本でも慣れきっていること。
日本での青魚釣りの価値観とは大きく異なる釣技を見てきたこと、水墨画のような絶景と静謐さに囲まれての竿出しができたことは何物にも替え難い。そして、都市部では「食」を満喫。
台風や米国のテロなど、現地ではNHKBSから目が離せない1週間だったが、大いなる癒しを得て無事帰国した。
*詳細は「台湾釣行記」を参照。
納車直後、 市川橋に下りてみる |
私の釣りは 大体こんな具合。 |
釣友のBW'Sと アプリリオと。 |
これだけの荷物を 運ばなくてはならない。 |
9月1日、新しい釣り用のバイクが納車。
かねてより憧れていたオフロード志向の強いスクーター、ヤマハBW’S(ビーウイズ)100R。台湾ヤマハ製の輸入車。
川のコンディションは悪いものの、満月の大潮なので、早速江戸川最下流のポイントまで、フル装備で釣りに出かけてみた。いままでのバイクよりはるかに近く感じる。不整地の安定性は抜群、たくましい走り。
スタイルのいいバイクだが、私はこれを江戸川の釣り専用の足として使うため、新車の段階で、実用重視でカゴや荷台など若干の改造をした。
多少格好は泥臭くなったが、私にとってはバイクも道具、アオウオを釣るための釣具のひとつ。だから、実用性に妥協はできない。
あっけなくカンネン、 やや物足りない。 |
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やっぱりここが好き。 わが庭だ。 |
我が良き相棒も まもなく引退。 |
8/17金曜の闇夜に「別荘」を設営。3ケ月ぶりの「わが庭」なので、まずは深夜の草刈から。
午前4時、ドシャ降りの最中に外道のコイに起こされビショ濡れとなるが、土曜昼には太陽も顔を見せ、正午に125cmが来た。(タモ入れ&撮影:井原清隆氏)
アクセスが容易で、竿下のポイントが増えたが、ここ北小岩乱杭だけは今主流の釣り方が通用しない。ポイントの構造・距離から、寄せエサのタニシも効かせられず、取りこみふくめて江戸川では最も難所と思える。根掛かり率は80%以上。ポイントの遠さ以上に、アタリの遠さは半端でない。今年の4〜5月は、ここだけを攻め、毎週金曜夜から13泊、のべ300時間以上を費やしたがアタリは一回だけという厳しさ。
だが、この柳は私の原点であり、世界で最も好きな場所。「一発超大物はここ」という脳内天国が私のアタマにあるから。
小型でも、ここでの一匹は、私には格別なもの。
釣りは効率だけでは語れない。
カニ5kgを堪能 |
大潮の満月と花火 |
部屋から花火 |
和室の魚拓 |
夏もピークを迎え、8/4(土)は江戸川花火大会。今週は釣りも休み。
会場は江戸川下流の篠崎グランド、我が「釣り宿」マンションからも南方ほぼ正面に眺められる。(この立地に釣り以外のメリットを見出せる唯一の日ともいえる。)
友人達を招待してのホームパーティも定番行事。
この満月の夜はボサノバをBGMにカニを食い、ワインを飲み、明け方を迎えた。(普段の週末は、独りテントの中で、蚊の羽音やウシガエルをBGMに、コンビニ物を食い、缶ビール。)
拙宅のリビングの水槽は2段になっていて、上の水槽には青魚が、下には雷魚、ナマズ、ウナギという渋い魚たちが入っている。(女性ウケは悪い)
ベランダ(ふだんはタニシ冷蔵庫と長靴置き場)も、和室も(釣り道具置き場。魚拓は大きすぎてウケ悪い)、この日ばかりはパーティスペースとして開放される。
ブッシュと迷彩 |
テントからの視界 |
バーベキュー大会 |
夏は橋下に限る。 |
心配していた台風は海上で進路を東に変え、過ごしやすい週末となった。
7/28 金曜夜から旧葛飾橋下手に入る。葦原ジャングルをバイクでかきわけて行くと、物凄い蚊の襲撃をうける。蚊帳がわりともなるテントは頼もしい釣道具。外道の鯉一匹で終わったが、この付近では、今週3本の青魚があがった。
7/29 毎年7月の最終日曜日は恒例の小岩FFCの親睦バーベキュー大会。市川橋を屋根に、今年も100名を超える規模となった。家族・友人・釣り友を招いて行われるこのアットホームな雰囲気が特色。江戸川各地のほか、多摩川・荒川からも釣友が参加。
各地で花火大会も行われ、本格的な夏のイベントの季節となった。
今週土曜日は江戸川花火大会。夏本番だ。
A:市川橋の夕日 |
(JR総武線が見える) |
B:篠崎の朝日 |
(篠崎水門が見える) |
日中の朦朧とする灼熱の太陽も揺るぎ、空気が入れ替わる瞬間が1日二回ある。夜と昼との境界である。
夏は涼しい時間帯のナイターに限る。
A:7/20 市川橋千葉側の夕日。対岸は小岩の街。
炎天下でもこの橋下はオアシスで、一日やれる。
(この後、灯篭流しがはじまり、撤収。)
B:7/22 篠崎ポニーランドからの朝日。
江戸川の最下流ポイントで、篠崎水門まで300m。
(この一時間後に5基の水門は全閉となり、撤収。)
江戸川の釣りは利根の水と人間の営みに左右される。
Y字の針掛かり |
水量は少ない |
梅雨あけ最初の週末、7月14日朝、126cm。
小型ながら先週につづいてアオウオを獲った。
寝付けない熱帯夜が明け、午前7時で30℃、Tシャツも着ていられない。もう無理、帰ろうと思った8時20分にアタリ。流れに乗って150mほども下流に走られ、片手に網を持って一緒に走る。34段のブロックを降り、汗だくになって単独取り込み。
←散歩中の奥さん二人組がギャラリーとなったため、イクシーを押してもらう。服を着ようとしたが、男は裸がいいという、魚も抱いてくれという。炎天下で魚の説明をする。
ほとほと、難儀な釣りである。
7月7日朝、121cm。このポイントでは私の初物。
流れが速く、水深のないこのポイントでの前聞通り、このアオは水面にジャンプした。しかもこの2時間前には隣の釣友も同サイズを釣り、さらに期待は高まるが、天気が良すぎて昼上がり。
少年サイズながら、とにかくアオに逢えたことを素直に喜びたい。
七夕?
まさか、次は一年後ということはあるまい・・・。
江戸川上流部のとあるワイルドなポイントの夜明け。
小岩から20km、もはや潮や水門の影響は皆無、水は躊躇なく流れ続ける。夜は一面の闇。
朝4時には、もう起きちゃいかがと、ドモリ気味のカッコ−の声で目が覚める。(阿呆と聞こえる。)
嗚呼、すべて世は事もなし。
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