今週のIXYSHOTバックナンバー

2009年


江戸川に希望の夏到来!

(月)江戸川・葛飾柴又にて 松村さん149cm


現認:岡田時夫(小岩FFC)

この夏、釣友の松村さんからのうれしい知らせ。
(以下そのまま掲載)


突然の甲高いクリック音、
師匠とも尊敬する岡田氏の「青だ」の大声、
1年2ヶ月の長いトンネルを抜けた瞬間です。

30分の激闘の末、沖目30メートル先に浮いた巨体に
思わず「化け物か、こいつ」と呟きました。
ドラッグを締めこんで寄せに入った刹那、
「タモ」の気配に驚いたのか、巨体を反転させ、
この化け物は信じ難い強力で波伝のトップを
締め込ませて水中に消えました。

その後の数分間は、未体験の初心者にとって、
永遠とも思える、長く、苦しい強烈な締め込みに
ただ耐えるだけの時間でした。

                                        
四股立ちの腰を一段、さらに一段と落とし、歯を食いしばり、
己が上腕二等筋と16号のラインを信じて、
耳元で「ジリ・ジリ」と悲鳴を上げるドラッグの音を聞きながら、
「絶対に仕留める」と自分意言い聞かせて耐えました。


岡田氏の「浮くぞ」と指差す先に
見事なまでの群青の巨体が
「俺の負けだ」と言っているようについに浮き、
越え難いと思っていたエッジを越え、竿先に寄ってきました。

                                          
「この一瞬」が永遠に続けばと思える程の「至福の時」、
たぶん私は「この一瞬」のために次の1年2ヶ月を耐え、
「この一瞬」を味わうために
今後、生涯「青魚」の虜になるのだろうと思いました。
「この一瞬」をプレゼントして下さった岡田さん、本当に有難うございます。


松村さん、おめでとうございます!!




江戸川に希望の初夏到来!


5月1日(金)江戸川・葛飾柴又にて 長沢さん150cm


現認:岡田時夫(小岩FFC)

早朝から柴又に入り夕方の下げ潮で87cmの鯉が来て
気配良かったのでそのまま泊まり込みました。

19時頃から上げ潮で水が増えてきていました。
質素な夕飯をすませてテントで休んでいると
21時45分頃にセンサーがなり響き

飛び起きて外へ出ると
ものすごい勢いでドラグの糸が出ていました。

あわてて竿を持つとすごい重量感でドラグをやや強めにしても
ラインが止まらない。真っ暗で一人だしかなりの不安・・
しかし取り込みを考えると
手前のエッジにラインが触れるのが怖い。

やりとりしながら防寒ズボンと靴を脱ぎ、ウェーダーをつかみ
やっとの事で着替えて入水、おそるおそる前に出ていく

その間何分かはわからないが強い引きが続き
どんどんラインが出された。
その後しばらくやりとりが続きやっと寄せてきて

玉の柄を一杯まで伸ばしエッジのやや向こうでランディング。
時計は22時20分。魚も自分もくたくたになりました


150cmジャスト!長い長い苦悩の間がありましたが、
すべてをわすれさせてくれる瞬間でした・・

やはりアオウオ釣りとはすばらしいですね
これからも皆さんと一緒に頑張っていきますので
よろしくおねがいします」


長沢さん、おめでとう!
フィッシングショップ行徳店

江戸川に希望の春到来!



江戸川・市川橋にて 小岩FFC小野昭一さん152cm


4月14日(火)
現認:岡田時夫



国道14号、市川橋。江戸川を跨いで小岩と市川、
すなわち東京と千葉を結ぶ400mの橋。

この橋を渡るどれだけの人が知っているだろうか。
この下の江戸川にこういう魚がいることを。

この日、平日釣行した小野さんの特大マルタニシにきた、
下げ潮の午前のアタリ。
流れに乗り、地を這う引きに大きく糸を引き出される。
すぐ左手に迫る市川橋の橋桁に絡まれたら捕れない。

が、幸い上流に反転して向かってくれた。
時に石鯛竿のバットをへしまげる強猛な引きに耐え、
やりとりすること30分。
土日とは違い、そばにアシストできる人間はなく、
最後は腰まで水につかっての単独ランディング。
ついに軍門に下ったのは
自己記録更新の152cmのグラマー。

苦節、実に2年8ヶ月ぶりの一発。
それまでのすべての労苦を帳消しにしてれる一発。

止まぬ雨もなければ、明けない夜もない。
春は必ず来る。

その雄姿に我々同志も勇気づけられる。
江戸川に、まだまだ希望はある。


小野さん、おめでとう!

ああ、素晴らしきかなアオウオ釣り。


北小岩に桜咲く!

北小岩に桜咲く!

大潮の江戸川・北小岩・柳にて 小岩FFC茂木薫129cm


4月12日(日)
現認:岡田時夫・小川正明・小野昭一

世の中に 絶えて桜のなかりせば 
春のこころは のどけからまし」。
(古今和歌集・在原業平)
今年もこの歌の桜をアオに読み替える。

アオウオ釣りに近道はなく、
客観的にみれば、とめどない徒労。

世にアオさえ居なければ、それもしなくて済む。
でも居るのだからしょうがない。

東京・江戸川、北小岩七丁目地先。
ここで夢を見て、初めての一匹を抱いてから17回目の春。

人も集まり散じ、川面も、枝ぶりも変わったが、
いまでもその柳は、どんなに長く辛い冬を経ても、
桜の陽春には毎年、希望という新芽を芽吹いてくれる。

今年も狂おしい季節のゴングが鳴った。






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