オトコのコなら誰でもヤられる〜江戸川に巨大魚を追う

エイ出版社 「培倶人」Vol.2  (2002.12月28日発売)


古くは「サライ」でしたが、「一個人」「自由時間」「日経おとなのOFF」など、30代以上〜熟年男性をターゲットとした“男のあこがれ生活”系雑誌が、相次ぎ創刊されています。さながら大人の復権というところでしょうか。美しい写真と、落ちついたデザインレイアウトがホンモノテイストを強調します。

この系の雑誌群は漢字のタイトルが流行りですが、2002年秋創刊のこのバイク雑誌も「培倶人」と書いて「ばいくじん」と読みます。 バイクを愉しむことをコンセプトにした大人向けのバイク雑誌です。特集もバイクで旅する贅沢さや、大人のライダーのファッションなどにこだわったもの。私はもともとバイク好き(スピードではなく、鉄馬っぽい造形や機械の鼓動を味わえるバイクが嗜好)なので、秋に創刊号を書店で見て、その表紙のヴィンテージな、圧倒的な渋さにヤられました。

創刊号 vol.2

このような雑誌で、なぜアオウオなのか、確かにバイクで釣りに行っていますが、大型バイクばかりの雑誌で果たして・・・取材の依頼があったとき、不思議に思いましたが、バイクを道具とした大人の休日という主旨だそうでナットク。

取材は11月の北風の週末。すでに江戸川は冬の水温で釣りには厳しい状況でしたが、焚き火と焼きイモを楽しみながら、のんびりと、ただひたすらアタリを待つ、この釣りの雰囲気を感じていただけたことかと思います。記事のタイトルにあるように、記者の方も本当に楽しそうでした。

たとえ釣れなくても、巨大な獲物を狙って待つという狩猟本能を刺激されるこの釣り、どこかバイクという自由な乗り物に惹かれるオトコの原始的な本能の世界と通じるものがあるのでしょう。


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(2ページ分のやや大きな画像です。)

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