2004年
江戸川・金町テトラにて 5月9日(日)、160cm。 小岩FFC 川島孝文氏 |
青魚倶楽部が独断で選ぶ2004年のベストアオウオは、川島孝文氏の160cmと決定。
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同じく5月には利根川栄橋にて大野さんが
やはり160cmを上げている。
抱卵期のさすがに立派な魚体であった。
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が、この一匹は、江戸川では21世紀初の160台。
久々の明るいニュースとして、不振にあえぐ江戸川の同志をどれほど勇気づけたか。
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さらに特筆すべきは、鯉仕掛に来たこの巨魚を、
テトラをかわしながら一時間半かけて寄せた釣り師の腕。国道6号線直下のそのポイントを見れば、
どれだけの職人技かがわかるだろう。
アオウオ20本近くの経験をもつベテランのグッド・ジョブ。
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2005年は、誰がこのクラスにめぐり合えるだろうか。
利根川・江戸川の同志各位の幸運を祈って、
狂おしく、素晴らしき大魚釣りに乾杯。
10/16、闇夜の下げ潮で激しくクリック音。乱杭先での単独ランディング。 |
翌朝、重量感を味わう。 尾びれで水飛沫を浴びるも、「超キモチイイ」。 |
青空、青シート、青魚。 青年青師と。 |
143cmの綺麗な魚体。 肩車して撮影。 |
川底の甲殻類を漁る鼻先は白くタコ状に。 |
肛門から排出されたのは カラス貝の殻。 |
台風一過の水が落ち付き、潮は大潮。
今秋最大のチャンスと、泊り込みで勝負をかけ、
青魚生活12年、最長のトンネルをようやく脱出。
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居ない魚は釣れない。
昨秋〜今年の江戸川の青魚を象徴する言葉。
この川からは本当に姿を消したかのようだった。
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それでもいると信じて、竿を出し続けるしかない。
不調と不運で約1年と20日が経過。
雨と暑さも例年になく心にまで突き刺さる。
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ここまでの釣行日数で50日以上、
待ち時間は600時間をくだらない。
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それでも、この一発ですべてが報われる。
やはり信ずるホームグランド。
そこにいてくれたことが、なによりだ。
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夢を信じる者だけが出会える感動の現実。
アオウオ、それは最大のストレスであり、
最大のストレス解消である。
Steven&BlackCarp やはり、サマになる。 農耕民族とは違う。 |
Steven&Yang 韓国人青師ヤンさんと。 すごいショットだと思う。 |
Steven&Nick 英国から釣行に訪れた いとこのニック氏と。 |
Steven&Japanese アオウオ釣友 |
今のイギリスは、実は釣人口の7割がコイ釣りファン
というコイ釣大国であり先進国という。
定期専門誌だけで数種、専門メーカーも多数。
タックルの充実ぶりは日本とは比較にならない。
カープマニア、Mr.スティーブン・サンズ。
日本駐在4年、丸の内勤務の英国ビジネスマンが、
ライジング・サンの国でのBlackCarpに魅了された。
天然のアオウオ釣りが自由に楽しめる川は
世界にもここ利根川水系だけだ。
彼のアオウオへのハマリぶりは尋常ではない。、
しかし、恒例の長期滞在釣行も
今夏の帰国を控えてのラストチャンスとなる
今回は2週間滞在で6本をとった。
この笑顔に来年は会えなくなると思うと寂しいが。
またぜひ、世界のどこかの巨魚フィールドで会いたい。
グッドラック!
アオウオを針に「掛ける」のと「上げる」は別。
環境・個体差により魚のパワーは様々だ。
大作忍氏は、私の知る限り、日本で最多数の
アオウオを上げている青師。
しかも江戸川中流域のハードな環境で。
激しい流れにのったアオウオのパワーは
下流部とは異次元の世界。
だからこそ、技術的にも私が最大の信頼をおく一人。
その彼が、恐怖を感じたという一匹。
16号の道糸を、150メートル以上、
引き出されること7回。専用のタックルと、
彼の釣技をもってして45分のファイト。
やはり魔物はいる。
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黄金の季節到来 | |
井原さん、夕暮れの 一発に笑み。 |
ここに居てくれたこと それ自体がうれしい。 |
佐藤さん、夕暮れの 会心の一匹に笑み満面 |
石鯛竿のバットを曲げる 満身ファイティング。 |
ゴール目前は 安堵と緊張の瞬間 |
ヤンさん、帰り際の一発。 もはや余裕・・。 |
新緑の中、今春シーズンもピークを迎えた。
アオウオのシーズンは意外と短い。
冬眠から開けて、春分、桜開花、そしてGW。
水温の変化に一喜一憂しつつ
この季節の訪れをどんなに待ちわびたことか。
釣れる「かも」知れない。
春はそれ自体、夢のようで、狂おしい季節。
妄想と現実。期待と不安。辛抱と焦燥。
そして幸運、歓喜、安堵、羨望。
春はそれぞれの感情交錯もピーク。
アオウオ。それは最大のストレス解消であり、
同時に最大のストレスでもある。
メークドラマ。
憧れの一匹を抱くには
やはり、竿を出すしかない。
明日はきっといいだろう・・・
福島でチョウザメを釣る。 |
世界最大級の淡水魚といわれるチョウザメ。
ご存知キャビアの母。
三億五千年前から変わらぬ骨格・体形の古代魚。
そのシルエットと名前から誤解しやすいが、
獰猛なサメとは無関係の、のんびりと平和な魚。
和名の由来は、体側のウロコが蝶の羽に似ていることから。
歯はなく、掃除機のように
水底の小動物などを吸い込む
決してあせらず、しかし力強く底を這う泳ぎは、
アオウオにも通じるものがある。
故・開高氏も挑んだロマンの魚。
その釣りに日本で挑める、唯一のフィールドが
福島県白河市に、昨秋誕生。
淡水大魚ファンの新しい扉がここに開いた。
「日曜村」
厳寒の北篠崎にて 広大なテトラ群は四大家魚越冬の地。 |
数年ぶりにレンギョ(ハクレン)狙い。
遅ればせながら、これが今年の初釣り。
低水温期のレンギョは
暖期の釣りとは、全く趣の違う繊細なもの。
数は望めないが、大型が揃う魅力はマニア向け。
北篠崎、水深約6mの底スレスレを狙う。
しかし、この日の水温はわずか3.6℃。
ここまで下がると、活性は極端に低い。
魚群が集まる気配もなく時間が過ぎるが、
ウキ半目盛りを押さえ込む、
かすかな魚信を辛うじてとらえる。
大型ではないが、狙って釣るハクレンの
醍醐味を味わえてなにより。
*ハクレン釣りについてはこちら