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2004年


2004.12.30〜2004年アオウオ・オブ・ザ・イヤー発表


江戸川・金町テトラにて
5月9日(日)、160cm。
小岩FFC  川島孝文氏





東京都内にて、問答無用の大青魚。

青魚倶楽部が独断で選ぶ2004年のベストアオウオは、川島孝文氏の160cmと決定。

同じく5月には利根川栄橋にて大野さんが
やはり160cmを上げている。
抱卵期のさすがに立派な魚体であった。


が、この一匹は、江戸川では21世紀初の160台。

久々の明るいニュースとして、不振にあえぐ江戸川の同志をどれほど勇気づけたか。

さらに特筆すべきは、鯉仕掛に来たこの巨魚を、
テトラをかわしながら一時間半かけて寄せた釣り師の腕。
国道6号線直下のそのポイントを見れば、
どれだけの職人技かがわかるだろう。
アオウオ20本近くの経験をもつベテランのグッド・ジョブ。


2005年は、誰がこのクラスにめぐり合えるだろうか。
利根川・江戸川の同志各位の幸運を祈って、
狂おしく、素晴らしき大魚釣りに乾杯。


2004.10.17〜ようやく。天高く青魚肥ゆる秋。



10/16、闇夜の下げ潮で激しくクリック音。乱杭先での単独ランディング
翌朝、重量感を味わう
尾びれで水飛沫を浴びるも、「超キモチイイ」。

青空、青シート、青魚。
青年青師と。

143cmの綺麗な魚体。
肩車して撮影。

川底の甲殻類を漁る鼻先は白くタコ状に。

肛門から排出されたのは
カラス貝の殻。

台風一過の水が落ち付き、潮は大潮。
今秋最大のチャンスと、泊り込みで勝負をかけ、
青魚生活12年、最長のトンネルをようやく脱出。

居ない魚は釣れない。
昨秋〜今年の江戸川の青魚を象徴する言葉。
この川からは本当に姿を消したかのようだった。

それでもいると信じて、竿を出し続けるしかない。
不調と不運で約1年と20日が経過。
雨と暑さも例年になく心にまで突き刺さる。

ここまでの釣行日数で50日以上、
待ち時間は600時間をくだらない。

それでも、この一発ですべてが報われる。
やはり信ずるホームグランド。
そこにいてくれたことが、なによりだ。

夢を信じる者だけが出会える感動の現実。
アオウオ、それは最大のストレスであり、
最大のストレス解消である。

2004.6.12〜スティーブン、ラスト釣行



Steven&BlackCarp
やはり、サマになる。
農耕民族とは違う。

Steven&Yang
韓国人青師ヤンさんと。
すごいショットだと思う。

Steven&Nick

英国から釣行に訪れた
いとこのニック氏と。

Steven&Japanese

アオウオ釣友


Nick & SuperBlackCarp

今のイギリスは、実は釣人口の7割がコイ釣りファン
というコイ釣大国であり先進国という。
定期専門誌だけで数種、専門メーカーも多数。
タックルの充実ぶりは日本とは比較にならない。

カープマニア、Mr.スティーブン・サンズ。
日本駐在4年、丸の内勤務の英国ビジネスマンが、
ライジング・サンの国でのBlackCarpに魅了された。
天然のアオウオ釣りが自由に楽しめる川は
世界にもここ利根川水系だけだ。

彼のアオウオへのハマリぶりは尋常ではない。、
しかし、恒例の長期滞在釣行も
今夏の帰国を控えてのラストチャンスとなる
今回は2週間滞在で6本をとった。

この笑顔に来年は会えなくなると思うと寂しいが。
またぜひ、世界のどこかの巨魚フィールドで会いたい。

グッドラック!



筋金入りの青師をして魔物といわせた157cm


アオウオを針に「掛ける」のと「上げる」は別。
環境・個体差により魚のパワーは様々だ。

大作忍氏は、私の知る限り、日本で最多数の
アオウオを上げている青師。
しかも江戸川中流域のハードな環境で。
激しい流れにのったアオウオのパワーは
下流部とは異次元の世界。
だからこそ、技術的にも私が最大の信頼をおく一人。

その彼が、恐怖を感じたという一匹。
16号の道糸を、150メートル以上、
引き出されること7回。専用のタックルと、
彼の釣技をもってして45分のファイト。

やはり魔物はいる。

2004.5.9〜 出た!江戸川の160cm。


見よ、160の雄姿を。

問答無用、大会優勝

江戸川から久々の明るいニュース。
5月9日(日)、江戸川・金町にてアオウオ160cm。
胴回り110cm以上、体重60kg超。


釣り人は川島孝文さん(小岩FFC)。
鯉狙いの食パン。朝6時半の一投目。
石鯛竿ながら、8号の道糸にPE5号では無理できず、
一時間半の格闘劇


はちきれんばかりの白っぽい巨体は、
利根川への遡上を控えた抱卵したメスと思われる。


江戸川下流での160オーバーは、実に
5年ぶり、
21世紀初ではないか?


リリース直後、本人からの一報を受け、
私も幾多の思うことがあり、感涙・・・


江戸川の超大物が健在であること、
それが、都内で釣られたこと、
そして、なによりも、尊敬する、善き人に釣られたこと。


この一匹は不振にあえぐ江戸川の同志への
素晴らしきエールであり、勇気のプレゼント。

江戸川の誇りをありがとう。
よかった。本当によかった・・・。

2004.5.5〜 黄金の季節到来

黄金の季節到来

井原さん、夕暮れの
一発に笑み。

ここに居てくれたこと
それ自体がうれしい。

佐藤さん、夕暮れの
会心の一匹に笑み満面

石鯛竿のバットを曲げる
満身ファイティング。

ゴール目前は
安堵と緊張の瞬間

ヤンさん、帰り際の一発。
もはや余裕・・。

新緑の中、今春シーズンもピークを迎えた。

アオウオのシーズンは意外と短い。
冬眠から開けて、春分、桜開花、そしてGW。
水温の変化に一喜一憂しつつ
この季節の訪れをどんなに待ちわびたことか。

釣れる「かも」知れない。
春はそれ自体、夢のようで、狂おしい季節。
妄想と現実。期待と不安。辛抱と焦燥。
そして幸運、歓喜、安堵、羨望。
春はそれぞれの感情交錯もピーク。

アオウオ。それは最大のストレス解消であり、
同時に最大のストレスでもある。

メークドラマ。
憧れの一匹を抱くには
やはり、竿を出すしかない。

明日はきっといいだろう・・・




2004.2.29〜 福島でチョウザメを釣る。


福島でチョウザメを釣る。


アベレージは120cmほど。

世界最大級の淡水魚といわれるチョウザメ。
ご存知キャビアの母。

三億五千年前から変わらぬ骨格・体形の古代魚。

そのシルエットと名前から誤解しやすいが、
獰猛なサメとは無関係の、のんびりと平和な魚。

和名の由来は、体側のウロコが蝶の羽に似ていることから。
歯はなく、掃除機のように
水底の小動物などを吸い込む

決してあせらず、しかし力強く底を這う泳ぎは、
アオウオにも通じるものがある。

故・開高氏も挑んだロマンの魚。
その釣りに日本で挑める、唯一のフィールドが

福島県白河市に、昨秋誕生。
淡水大魚ファンの新しい扉がここに開いた。

 「日曜村」


2004.1.12〜 2004年の初魚


厳寒の北篠崎にて
広大なテトラ群は四大家魚越冬の地。


数年ぶりにレンギョ(ハクレン)狙い。
遅ればせながら、これが今年の初釣り。
低水温期のレンギョは
暖期の釣りとは、全く趣の違う繊細なもの。
数は望めないが、大型が揃う魅力はマニア向け。

北篠崎、水深約6mの底スレスレを狙う。
しかし、この日の水温はわずか3.6℃。
ここまで下がると、活性は極端に低い。

魚群が集まる気配もなく時間が過ぎるが、
ウキ半目盛りを押さえ込む、
かすかな魚信を辛うじてとらえる。
大型ではないが、狙って釣るハクレンの
醍醐味を味わえてなにより。

*ハクレン釣りについてはこちら


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