先に放映されたTBS「ニュースの森」がきっかけとなり、同じTBSで翌月の5月中旬に取材・放映されたもの。
場所は利根川、当時日本記録保持者の都築氏率いる幻大魚釣楽会が主役です。この番組は自然をテーマにしたドキュメンタリー、土曜日8時のゴールデンタイムの一時間番組で、伝説の滝太郎(イトウ?)、四国のアカメ、ビワコ大ナマズ、鹿児島の大ウナギなど、日本各地の淡水巨大魚をとりあげ、関東では利根川の青魚として紹介。
都築氏がカラス貝で釣り上げた長豊橋の160cmの巨体が全国のお茶の間にオンエア−され、現在のアオウオブームの大きな原動力になりました。アオウオ釣り史上、記念すべき映像です。
リサーチも綿密で、四大魚をふまえたアオウオの紹介や、ウロコの年輪鑑定など、資料としても貴重なものです。
なんとスタジオ水槽にはアオウオの稚魚が用意されました。 MCは桂三枝と有賀さつき(懐しい!) |
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四大家魚も一種ずつすべて映像で紹介。BGMも胡弓風のオリエンタルなもので演出。 | |
都築さんが利根川で釣り上げた1992年の160オーバー。「フィッシング」誌で紹介されたのもこの写真。いまでもアオ師の憧れであり目標です。 | |
この方が、日本のアオウオ釣りの第一人者です。幻大魚釣楽会会長。用意したエサはやはりカラス貝です。 | |
取材早々、147cmがあがりました。このクラスなら大物といえるでしょう。 | |
今でこそアベレージは120センチ台ですが、当時の利根川・江戸川ではこのクラスが多くあがっていていました。 | |
取材最終日、長豊橋で都築さんの竿にアタリ。竿の曲がりと、ゆっくりと地を這う引きで一見して相手は超大物とわかります。 この落ち着いたやりとりは手馴れたベテランならでは。引きずられるようなこの手の引きがきた場合、初心者はまず動転してしまいます。リールから手を離して、利き手でしっかりと竿を支え、親指で糸を竿に押さえつけながらコントロールします。 |
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長いやりとりのあと、4人がかりで陸に引き上げられました。デカイ玉網から完全にはみ出してます。 | |
検量は全国鯉釣協会会長、坂入一敏氏。 | |
惜しくも日本記録更新はなりませんでしたが、160センチの超大型。体形と色からメスと思われます。これが予算をかけたテレビ取材にあわせて釣れたのですから、いうことありません。素晴らしい快挙。貴重な映像です。 | |
スタジオゲストの加賀まり子さんがもつ、160cmのアオウオのウロコ。年輪鑑定では12年と推測されました。これが正確ならばもっともっと大きなものがいるはずです。 | |
アオウオの巨体に、ゲストの大仁多厚さんも深く感動していました。野生の本能を刺激されたのでしょう。 |