2006年
2006年9月15日〜19日、初の中国旅行をした。
エリアは江南地域、上海2泊・杭州2泊の日程。
観光中心ではあったが、竿を持参し、
杭州の西湖と銭塘江での竿出しも実現した。
20代の青年青師、矢ヶ嵜さんは、
この六月に初アオウオを上げて以来、
憑物が落ちたように連発させている。
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青魚を本格的に狙い初めて実に三年。
竿出し→竿仕舞いの果てしない繰り返しの日々にも
闘志の灯を消すことなく、
奮闘の原動力に変えてきた、
その努力と情熱に、今、花が咲いた。
谷深ければ、山高し。
7月下旬には一釣行で二本も達成し、
わずかニケ月で四本と、
波に乗って実績を更新中。
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青魚倶楽部の特派員としても、いくつかの
超大型アオウオの現場に駆けつけ、
撮影に立ち会ってきた彼だが、
自分で抱くアオウオはまたひとしおかと。
さらに単独釣行&取り込みという自信が、
持ち前の笑顔をさらに輝かせている。
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長女も生まれ、父親にもなった
この夏を生涯忘れないだろう。
おめでとう、2006年の新人王。
名取川さん161cm& 生形(うぶかた)さん160cm |
ワールドカップ開幕、関東地方の梅雨入りの週末、
一週末で二匹の160オーバーの現場に立ち会った。
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ロクマル=160cm。
それは青魚の中でも、一生ものといえるサイズ。
獣のような凄まじい存在感は
その場の空気を変える化け物だ。
生物としての神々しさを漂わせた威容に、
ただ感動と、畏敬の念。オトコの血が騒ぐ。
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金曜夜の161cmは、
青魚倶楽部で確認している限りでは
今年初の160オーバー。
釣り人は、またしても、名取川さん。
アオウオ二年目にして、
164、161と2本のロクマルと
2本の150台という、豪快なホームランバッターぶり。
小笠原・伊豆諸島を股にかけた往年の底物師は、
第二の人生を青魚にかけ、怒涛の青師と化した。
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もう一匹は、日曜日。
週末、管理人と竿を並べた青年青師、生形真一君。
雨の夕暮れ、激しいクリック音がゴングとなり、
ミシミシときしむ石鯛竿、水を切る鈍い糸鳴り。
約二十分の、真っ向ファイトだった。
ベンチプレスで120kgを揚げる格闘家をしても
抱え上げられない胴回り113cmの巨体は、推定70kg超。
154cmの自己記録更新から、二週間を経ずして
ついに悲願のロクマルを達成。若干23才にしての快挙。
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たしかに、大物は運が付きまとう。
しかし、運だけでは語っては失礼だ。
釣り人の、夢を追うひたむきな情熱と、
血のにじむような努力の積み重ねと、
釣技研鑽の裏打ちあってこそ。
嗚呼、素晴らしきかな青魚釣り。
低水温に悩まされた春だったが、
五月下旬に、ようやくエンジンがかかり、
利根川水系はまさに今そのピークにある。
昨年の160cm超のラッシュにはおよばないが、
150台の大型も10本近く、豊作となっている。
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まずは、名取川氏、大塚氏ら悠々自適のシニア層。
今年すでにそれぞれ2本の150オーバーと、
トレンドを先取る形で、快調に飛ばしている。
一週間単位の滞在型釣行を繰り返す猛者ぶり、
その気力には脱帽するしかない。
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一方、青魚倶楽部世代の20代若手も奮闘。
管理人の一番若い釣友、生形氏は、
社会人一年目となった今年、
念願の150オーバーをはじめ、連発を続けている。
推定60kgを軽々と持ち上げる体力とバイタリティ。
スラッガーの情熱にますます拍車がかかる。
片岡裕喜氏、週末のハットトリック。 4/14(金)〜16(日) 156cm他2匹 利根川にて
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今年初の大型&連発ニュース。
片岡さん(東京都)は、4/14(金)夜に利根川に入釣。
深夜のいきなりのアタリは
ベテラン青師をして一時間のファイトに持ち込んだ。
翌朝の正式検量は156cm。
160の大台には惜しくも届かないも、
推定55〜60kgのスーパーアオウオ。
さらに、土曜朝、日曜と
130cmクラスを2本追加し、
大型ふくむ週末計三本の快挙を達成。
百選練磨のベテランにも
生涯忘れ得ない週末となったことだろう。
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偉業に尊敬と、心より祝福を申し上げたい。
こんな夢のような光景はめったに無いが、
それでも、こうして現実に起こりうる。
2006年、ベストシーズン突入。
今年もどんなドラマが待っているか。
まずは竿を出すことから・・
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五年ぶり三度目の台湾旅行をした。
またしてもコクレンアオウオを狙って
日月潭での竿出しを行った、
結果は厳しく終わり、
市内観光のかたわらでアオウオ釣堀に立ち寄る。
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短時間であったがそこで釣れたのは、
小さいがまぎれもないアオウオである。
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台湾では、アオウオ(烏鰡=ウーリュウ)は、
アタリをアワせるのが難しいヘラブナ並みの
極めて繊細なゲームフィッシングとして
認知されている。
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エサはやはり同じタニシでも、
ブッこんで待っている日本のスタイルとはまったく違う。
我々がその大きさに魅了されているのとは、
別の次元で台湾ファンを魅了しているアオウオ。
また別の顔を垣間見た気がする。
今回の台湾釣行レポートはこちら